ドヤドヤサー

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ドヤドヤサー(2014年)

ドヤドヤサーは、鹿児島県肝付町の旧内之浦町市街地で、毎年1月7日の午後2時に行われる祭り。鹿児島県の各地で行われる鬼火焚きの一種である。1993年に内之浦町の無形民俗文化財に指定されている。

流れ[編集]

約15メートルの孟宗竹13本を主柱とし、干支にちなんだ12本の縄を放射状に張り、参加者は12本の縄を誕生月ごとに握る。孟宗竹の先端には日の丸の扇や五色の布、折り紙などが飾られ、竹柱の周りには参加者の正月飾りお札などが積まれる。

お祓いを済ませ、午後2時に火を焚き上げ厄払いをする。竹柱が焼けて倒れた後は、笹や飾りは魔除けに、孟宗竹は輪切りにして貯金箱として利用する。

歴史[編集]

江戸時代より戦前(1941年ごろ)までは、浦町(漁業中心の地域)に位置する上町・下町・上向の3集落で正月行事として行われていたが、戦後に途絶える。1976年に仲町振興会の長友繁男が主導となって35年ぶりにドヤドヤサーを復活させ、以後は内之浦町振興会(2003年時点)が主催として行われている。

参考文献[編集]

  • 内之浦町誌編纂委員会・編『内之浦町誌』内之浦町長 高橋鐵男、2003年 pp.1494-1495
  • 肝付町教育委員会『肝付町の文化財』2007年 p.17

関連項目[編集]

外部リンク[編集]