トコベイ人形

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当時の南洋群島の民芸品。2段目右側の像がトコベイ人形である。

トコベイ人形(トコベイにんぎょう)は、パラオで製作される民芸品。「トコベ人形」ともいう。

概要[編集]

パラオ南西諸島ハトホベイ州トビ島に伝わる民芸品である。「トコベイ」「トコベ」とはトビ島のことである。

トビ島島民の祖先をあしらった像といわれており、蹲踞の体勢をとり、大きな目が特徴の裸体像である。

日本統治時代ではパラオを代表する土産物として知られていた。しかし当時からトコベイ人形の製作者は減少傾向にあり、南洋庁ではトビ島出身者が多く住むアラカベサン島のミューンス集落の住民に材料を与えて作らせていたという。

戦後は完全にストーリーボードに取って替わられることになった。

参考文献[編集]

  • 小菅輝雄『南洋群島 ミクロネシア今昔』グアム新報社、1977年

関連項目[編集]