デレヴニャ (行政区画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

デレヴニャロシア語: Деревня)は、ロシアの村落の一種、またロシアの行政区画名の一つである。一般的に数十戸からなる。日本語では村、村落などの訳語が当てられる[1]

デレヴニャは17世紀から18世紀に、農民の住む村を指す用語として用いられた。また、それ以前には農家、耕地を指す言葉だった。16世紀の書籍『ドモストロイ』(Домострой, 家庭訓)には、「デレヴニャを耕作する」という記述が見られる。さらにそれ以前は、畑のために森を切り拓いた土地を意味した。デレヴニャとは、樹木を意味するデレヴォ(дерево)に由来する言葉である。

20世紀初頭までは教会堂を有するものがセロ、無いものがデレヴニャと呼ばれた[2][3]。 

出典[編集]

  1. ^ 井桁貞義編 『コンサイス露和辞典』 三省堂、2009年、P195
  2. ^ Деревня // Энциклопедический словарь Брокгауза и Ефрона : в 86 т. (82 т. и 4 доп.). — СПб., 1890—1907.
  3. ^ 和久利誓一ら編 『岩波ロシア語辞典』 岩波書店、1992年、P1742