ソニータ (映画)

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ソニータ
監督 ロクサレ・ガエム・マガミ
脚本 ロクサレ・ガエム・マガミ
出演者 ソニータ・アリザデ
公開 日本の旗 日本2017年10月21日
上映時間 90分[1]
言語 英語、ペルシャ語[1]
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ソニータ』 (Sonita) は、2015年に公開されたドキュメンタリー映画。アフガニスタン出身の女性ラッパーであるソニータ・アリザデに焦点を当て、ロクサレ・ガエム・マガミが監督を手掛けた。

本作は2016年のサンダンス映画祭でワールドシネマ部門と観客賞を受賞した。別題『ソニータ 〜アフガニスタン難民 少女ラッパーは叫ぶ〜』。

内容[編集]

『ソニータ』はアフガニスタン出身でテヘランに住むラッパーを夢見る少女であるソニータ・アリザデに焦点を当てた映画で、少女が一人で歌うことを禁じているイラン政府やアフガニスタンでの児童婚など彼女が直面する問題が描かれる[1]

制作[編集]

監督であるガエム・マガミは児童労働やストリートチルドレンへの支援を行っているソーシャルワーカーである自らの親戚を通じてソニータと知り合った[2]。当時のソニータは16歳で、携帯電話で収録したラップソングを編集して楽曲を制作していた[2]。ガエム・マガミはソニータと話すにつれて彼女の物語について興味を抱いたが、ドキュメンタリーを作るには暗い内容となり、本作が完成するまで何度も制作には失敗していた[2]

評価[編集]

『ソニータ』は2016年のサンダンス映画祭でワールドシネマ部門と観客賞を受賞した[1]。『ガーディアン』のNigel M. Smithは本作でガエム・マガミが行った描写は驚くべきもので、映画監督という肩書に疑問を投げかけるものになっているとして本作に星5の評価を与えた[3]。また、同じく『ガーディアン』のJonathan Romneyは本作をパワフルなドキュメンタリーとして星4の評価を与えた[4]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d Sonita”. Human Rights Watch Film Festival. 2024年2月27日閲覧。
  2. ^ a b c see the world through the eyes of an afghan teen who raps about forced marriages”. i-D (2016年10月20日). 2022年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月27日閲覧。
  3. ^ Nigel M. Smith (2016年3月5日). “Sonita review: Afghan female rapper goes on unpredictable journey in triumphant documentary”. ガーディアン. 2024年2月27日閲覧。
  4. ^ Jonathan Romney (2016年10月23日). “Sonita review - profile of an irrepressible wordsmith”. ガーディアン. 2024年10月23日閲覧。

外部リンク[編集]