ステラ・ロス=クレイグ

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ステラ・ロス=クレイグ(Stella Ross-Craig、1906年3月19日2006年2月6日)は、野生の花の植物画で知られるイギリスのイラストレーターである。

経歴[編集]

両親はスコットランド人で、オールダーショットで生まれた。植物学に興味を持ち、サネット美術学校、チェルシー技術学校の作画クラスで学んだ。1929年にキューガーデンで植物図版の作成と分類の仕事を始め、カーティス・ボタニカル・マガジンや"Icones Planarum”の植物雑誌に寄稿した。彼女の仕事はキューガーデンの園長、エドワード・セイルズビー(Edward Sailsbury)の注目するところとなり、出版を勧められた。

同僚の植物学者、ジョセフ・ロバート・シーリー(Joseph Robert Sealy)と結婚した。

ロス=クレイグは1948年からシリーズで、『イギリスの植物図』("Drawings of British Plants")の出版を始めた。このシリーズは6シリングの価格の廉価なペーパーバックでも発行され、1973年までに31巻まで、出版され、1300以上のリソグラフ図版が載せられた。スゲなどを除く、イギリスの顕花植物が収録された。しばしばキューガーデンに保存されている乾燥標本をもとに図を描いた。

1999年にキュー・アウォード・メダル(Kew Award medal)を受賞した6人のうちの一人になった。2003年に95歳になっていたが、エディンバラ王立植物園で55枚の原画を展示した展覧会を開いた。翌年、キューガーデンでも同じ展覧会が開かれた。1948年から1974年の間、ロンドン・リンネ協会の会員であった。2002年に王立園芸協会 (RHS) から、ゴールド・ヴィーチ記念メダル(Gold Veitch Memorial Medal)を受賞した。

参考文献[編集]