サンタ・ジュスタのリフト

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サンタ・ジュスタのリフト

サンタ・ジュスタのリフトElevador de Santa Justa)は、ポルトガルリスボンのカルモ通りにあるリフト(エレベーター)。通称「カルモのリフト」Elevador do Carmo)。カルモ広場の登り坂で、バイシャ・ポンバリーナの通りとつなぐ。リスボンの観光名所の一つ。

サンタ・ジュスタのリフトを設計したのは、フランス系でオポルト生まれのエンジニア、ラウル・メスニエル・デ・ポンサルドである。建設は1900年に始まり1902年に終わった[1]

リフトは高さ45メートルあり鉄製である。ポルトガルではこの建築様式の典型である。金属構造は隣のジュングエイラにある会社で組み立てられた。どの階も、異なるパターンのゴシック・リヴァイヴァル建築様式で装飾されている。最上階はらせん面体のはしご段で上る。テラスからはサン・ジョルジェ城ロシオ広場、隣のバイシャ・ポンバリーナ地区の素晴らしい眺めが楽しめる。2つのエレベーター・ブースがある。どちらも内装は木製で、1台におよそ24人が乗れる。リスボンにある都市リフトの中で、サンタ・ジュスタは唯一縦型で垂直に立つ。他のものはリスボンの急勾配を上るためのケーブル式である。サンタ・ジュスタ・リフトの外観から、多くの人がギュスターヴ・エッフェルが建てたと勘違いしている。

脚注[編集]

  1. ^ 五十畑弘『図説日本と世界の土木遺産』秀和システム、2017年、363頁。ISBN 978-4-7980-5223-6 

座標: 北緯38度42分44秒 西経9度08分22秒 / 北緯38.71222度 西経9.13944度 / 38.71222; -9.13944