カラバッジョ (鉄道車両)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トレニタリアの車両

カラバッジョ(Caravaggio)[3]は、日立レールが開発した2階建て近郊電車[4]。「カラバッジョ」は日立の製品名であり、導入先のトレニタリアでは「ロック(Rock)」の名称を使う[5]。トレニタリアと共にこの車両を導入しているトレノードでは「カラバッジョ」を使っている[4]

概要[編集]

老朽化した2階建て客車の置き換えなどを目的として導入された[4]。一部の部品は日本国内で作られているが、最終組み立ては旧アンサルドブレーダから引き継いだイタリア国内の工場で行われている[4]。1両に2つの台車を持ち、台車間が2階建てになっている[4]

出入口は2階建て部分の階下に設けられており、ホームが低いイタリアで円滑に乗り降りを行える構造になっている[4]

4両編成の421形、5両編成の521形、6両編成の621形があり、4両編成、5両編成では両端の先頭車だけが電動車であり、6両編成は加えて中間車のうち1両が電動車になっている[4]

最高速度は160 km/hで、低速時の加速度は1.1 m/s2[2]

アルストムが開発した一階建て電車「ポップ」と同時期に導入された[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b 日立の新型列車、「デザインの本場」で通用する?」『東洋経済オンライン』。2023年8月15日閲覧。
  2. ^ a b 新型大量輸送EMUプラットフォーム「カラバッジオ」”. 日立評論. 2023年8月15日閲覧。
  3. ^ 「カラバッジョ」の他「カラヴァッジョ」[1]、「カラバッジオ」[2]などの表記ブレがある。
  4. ^ a b c d e f g イタリアのアイデア、日立の技術 二階建て近郊電車カラヴァッジョ【迷列車で行こう海外編】現地突撃取材 - Youtube [出典無効]
  5. ^ 日立vsアルストム「イタリア電車対決」の軍配」『東洋経済オンライン』。2023年8月15日閲覧。

外部リンク[編集]