カスタマー・エクイティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

カスタマー・エクイティ英語: Customer equity)とは、企業側から見て、顧客を資産的価値としてみなしたもの。企業の全顧客における割引後の生涯価値の総額である。

ワン・トゥ・ワン・マーケティングOne-to-one marketing)や顧客関係管理(CRM)などとの関連がある。高いカスタマー・エクイティを生み出すためにCRMが用いられる。

ブラッドバーグらは、カスタマー・エクイティは、獲得、維持、追加販売という3つの要素によって推進されるという定義を主張している。ラストらは、カスタマー・エクイティを、バリュー・エクイティ、ブランド・エクイティ、リレーションシップ・エクイティの3つに分類している。

管理方法[編集]

カスタマー・エクイティを管理する方として、『Journal of Service Research』では以下の7つの方法を紹介している。

  1. 業界全体におよぶ個人レベルの消費者データを集める。
  2. 損益計算書だけでなく、貸借対照表上のマーケティングの影響も追跡調査する。
  3. 将来の利益を適切に設計する。
  4. 顧客生涯価値(CLV)の測定にとどまらず、最大化させる。
  5. 組織を連携させて顧客管理活動を実行する。
  6. 顧客情報の取り扱いに十分注意する。
  7. CRMを、効率性向上ツールからサービス向上ツールへと発展させる。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]