エルボーエンジン

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エルボエンジンの図(簡略化のために1シリンダーブロックにつき2ピストンで描かれている。実際には1シリンダーブロックにつき3ピストン以上で製作される)

エルボーエンジンは、通常、 蒸気または圧縮空気を供給されてフライホイールや機械的負荷を駆動するピストンベースのエンジンである。これは、ホブソンジョイント(Hobson's joint)に基づいている。実用的には使用されていないが、独自性があるため愛好家により製作される。

動作原理[編集]

エルボーエンジンには、2つの回転する円形のシリンダーブロックがある。各ブロックには平行な円筒のリングが含まれ、それ自体がリボルバーシリンダー(revolver cylinder)と同様に中心軸を中心に回転できる。2つのブロックは互いに90°に配置される。各ピストンはL字型で断面が円形であり、両端が各シリンダーブロックに嵌め込まれている。2つのシリンダーブロックはピストンによって結合されて一緒に回転する。エンジンの出力は、1つのシリンダーブロックの回転から取りだすことができる。

ピストンが上昇段階にある時点で各シリンダーに圧力が供給され、ピストンが下降している場所に排気用の開口部が設けられる。シリンダーの回転によりバルブ操作が行われる。圧力源と排気は静止したままであり、各シャフトが2つのピストンを備えているという事実と相まって、可動部品の数が少なくなる。

問題[編集]

エルボーエンジンは見た目は単純であるが、トラブルシューティングが難しい場合がある。作動時に油を飛散させることでも知られている。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]