アルラン

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アルランは、カザフスタン内務省の地方警察の特殊部隊。国家レベルの重要事件には、内務相直属のスンカルが投入される。

ソ連特別任務民警支隊(OMON)の類似部隊であるが、警備警察ではなく、刑事警察に属する。なお、カザフスタンにも、緊急対応特殊支隊が存在するが、これは逆に警備警察に属している。

概要[編集]

1995年~1996年、各州の内務局に特殊任務小隊が創設された。小隊は、刑事警察のラインの作戦に参加し、特に危険な犯罪者の捕縛、匪賊部隊の武装解除、麻薬の密売人・密輸業者の拘束、強盗対策、人質解放、捜査支援、取調官・裁判官の警護を任務とした。

2003年3月19日、各小隊に基づき、各州・市内務局に特殊任務部隊「アルラン」(雄狼)が設置された。アルカンの総合指導は、内務第一次官が実施する。

組織[編集]

2008年現在の組織。各州に1個小隊が配置されている。小隊は、州内務総局長に直属する。各小隊は、25人から成り、小隊長は、少佐が担任する。

訓練[編集]

隊員の平均年齢は、25~27歳である。隊員は、年間800時間、戦闘・特殊訓練に従事し、400時間を体育に充てている。大部分の部隊には、独自の工兵が存在する。