アラントイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
アラントイン
識別情報
CAS登録番号 97-59-6 チェック
KEGG D00121
特性
化学式 C4H6N4O3
モル質量 158.12 g mol−1
外観 colourless crystalline powder
密度 1.45g/cm3
融点

230 °C, 503 K, 446 °F

への溶解度 0.5% at 25 °C
危険性
MSDS Allantoin MSDS
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

アラントイン(Allantoin)は、C4H6N4O3組成を有する化合物で、グリオキシル酸のジウレイド。別名5-ウレイドヒダントイン、グリオキシジウレイド。融点230℃の無色透明の結晶性の固体で、には溶けにくい。

アラントインの名前は、霊長類のヒト上科を除いたほとんどの哺乳類胎児で機能しているプリン体代謝によって発生した尿酸酸化し濃縮する排泄器官である羊膜(アラントイス)に因んでいる。

尿酸のアラントインへの酸化は、以降の進化した生物が尿中に窒素代謝物を排泄する優れた方法である[2]。組み替えられた尿酸酸化酵素であるラスビリカーゼは、時に、患者の尿酸代謝を促進させる薬剤として使用されることがある。魚類においては、アラントインは排泄される前に更にアンモニアに分解されることになる[3]。アラントインは、植物バクテリアを含めた多数の生物種で主要な代謝中間体である。

傷の回復を促進する効果があり、化粧品などに添加されている。

脚注[編集]

  1. ^ Haas, Elson M. (1992). Staying Healthy With Nutrition: The Complete Guide to Diet and Nutritional Medicine. Celestial Arts. ISBN 0890874816. 
  2. ^ Young E. G., Wentworth H. P., Hawkins W. W. (1944). “The absorption and excretion of allantoin in mammals”. J. Pharmacol. Experi. Therapeutics 81: 1–9. http://jpet.aspetjournals.org/cgi/reprint/81/1/1. 
  3. ^ Fujiwara, S; Noguchi T (November 1995). “Degradation of purines: only ureidoglycollate lyase out of four allantoin-degrading enzymes is present in mammals”. The Biochemical Journal 312 (Pt 1): 315–8. PMC 1136261. PMID 7492331. http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?tool=pmcentrez&artid=1136261 2007年12月21日閲覧。.