アラブ系種

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アラブ系種(アラブけいしゅ)は、ウマにおける品種分類のひとつ。アラ系とも。また広義では、これにアラブ種アングロアラブを加えた総称。

定義[編集]

公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルによれば

(アラブ血量25%以上を有するもので)
* アラブ系種として登録したもの
* サラブレッドとして登録したもの及びアラブ系種として登録したものの交配により生まれたもの
* アラブとして登録したもの及びサラブレッド系種として登録したものの交配により生まれたもの
* 軽種に属しないものにサラブレッド、アラブ、アングロアラブ、サラブレッド系種又はアラブ系種として登録したものの少なくとも連続4代の交配により生まれたもの
* 以下省略

と明記されている[1]

主な競走馬[編集]

1960年代[編集]

馬名 生年月日 没年月日 毛色 戦績 主な成績 供用 出典 備考
センジユスガタ 1965年3月19日 1987年10月1日(用途変更) 栗毛 不明 不明 繁殖 [2]
ムツミマサル 1968年4月8日 1988年5月29日 青毛 不明 不明 繁殖 [3]

1970年代[編集]

馬名 生年月日 没年月日 毛色 戦績 主な成績 供用 出典 備考
キングトツプラン 1972年5月25日 1987年2月(用途変更) 栗毛 92戦42勝 東北アラブチャンピオン二連覇(1976年・1977年)
アラブチャンピオン賞(1977年)など
繁殖 [4]

1980年代[編集]

馬名 生年月日 没年月日 毛色 戦績 主な成績 供用 出典 備考
タカサゴスピード 1988年4月23日 2004年3月(転売不明) 栗毛 46戦24勝 銀の鞍賞(1990年)
六甲盃(1991年)
園田金盃(1991年)
農協牛乳杯(1993年)
繁殖 [5]

現在[編集]

1950年代から1960年代まではアングロアラブと同等程度の生産頭数を誇っていたが1971年の1610頭をピークに減産。1974年には1000頭を切る151頭、翌1975年には100頭を切る89頭と急速に市場を縮小していった。その後は二桁程度の生産頭数を維持するも1992年に生産された2頭を最後に日本から姿を消した[6]

脚注[編集]

  1. ^ 登録のあゆみ - 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(JAIRS)”. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2024年5月1日閲覧。
  2. ^ センジユスガタ”. www.jbis.or.jp. 2024年5月1日閲覧。
  3. ^ ムツミマサル”. www.jbis.or.jp. 2024年5月1日閲覧。
  4. ^ キングトツプラン”. www.jbis.or.jp. 2024年5月1日閲覧。
  5. ^ タカサゴスピード”. www.jbis.or.jp. 2024年5月1日閲覧。
  6. ^ 年次別生産頭数 - JBBA”. 日本軽種馬協会. 2024年5月1日閲覧。

関連項目[編集]