ぼくときみの半径にだけ届く魔法

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ぼくときみの半径にだけ届く魔法
著者 七月隆文
イラスト loundraw
発行日 2018年4月5日
発行元 幻冬舎
ジャンル 恋愛小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 単行本
ページ数 362
コード ISBN 978-4-344-03276-7
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ぼくときみの半径にだけ届く魔法』(ぼくときみのはんけいにだけとどくまほう)は、七月隆文の小説。2018年幻冬舎より出版された。著者初の単行本での出版である。

概要[編集]

本作は2018年4月5日に書き下ろし作品として出版された。著者初の単行本での出版作品である。カバーイラストはloundraw、カバー・本文デザインはbook wallが担当している。若きカメラマンと難病の少女との恋愛を描いた作品である。

あらすじ[編集]

売れないカメラマンの須和仁は、窓辺に立つ美しい少女を偶然撮影する。少女の名前は幸村陽。難病で外に出られない彼女は、白い部屋の壁に風景の写真を映して眺める日々を送っていた。

「外の写真を撮ってきて頂けませんか?」

陽の依頼を受け、仁は様々な景色を撮って届けることになる。それは運命の出会いだった。

やがて二人の仲は縮まり、付き合うことになるが、陽の病気によってうまくいかない。そんな中でも二人は愛を育み、様々な困難を乗り越えて結婚をする。

その後、仁は陽との出会いのきっかけとなった一枚をキービジュアルとした写真展「愛の挨拶」を開催し、その独創的な演出などによって、世界的に権威のあるミュルダール賞の日本人で初めての受賞者となる。

登場人物[編集]

主な登場人物[編集]

須和 仁(すわ じん)
カメラマンを志す24歳の青年。利根の個人スタジオでアルバイトをしつつ、プロの写真作家を目指す。
ある日、窓辺に佇む陽を撮影し、彼女のために外の写真を撮影することとなる。やがて彼女を題材とした写真が評判となり、写真展「愛の挨拶」を開催する。同写真展で、日本人初のミュルダール賞受賞者となる。陽と結婚し、子供を儲ける。
幸村陽(ゆきむらはる)
20歳の少女。外出ができないという原因不明の病により、白い壁の部屋で写真を写して観賞する毎日を送る。
若きカメラマンの仁と出会い、彼に外の景色の撮影を依頼する。
仁の献身的なサポートによって少しずつ回復し、仁と結婚して子供を儲ける。

外部リンク[編集]