この人を見よ (マンテーニャ)

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『この人を見よ』
作者アンドレア・マンテーニャ
製作年1500年以前
寸法72 cm × 54 cm (28 in × 21 in)
所蔵ジャックマール=アンドレ美術館, パリ, フランス

この人を見よ』(このひとをみよ、伊: Ecce Homo)は、イタリアルネサンス期の画家アンドレア・マンテーニャの絵画である[1]パリジャックマール=アンドレ美術館に所蔵されている[2]。棘の冠を被ったイエス・キリストが民衆に晒されるところが描かれている。

人物[編集]

イエスのほかに、5人が表されている。左側に2人、右側に1人、後ろに2人である。左側の人はユダヤ人、右側の人はターバンを巻いた老婆と考えられる。

概要[編集]

絵画中には、ラテン文字で2つのメッセージを見ることができる。 左側には、Crvcifige evm [。] tolle evm [。] crvcifige crvc [...] ( "彼を十字架につけ、彼を罠にかけ、[十字架で]十字架につける")、そして右側に同様の Crvcifige evmcrvcifigetolleeṽcrvcifige (「彼を十字架につけ、十字架につけ、罠にかけ、十字架につけよ」)とある。左側の文章は、筆記体で疑似ヘブライ語に見せかけている。

出典[編集]

  1. ^ The "maniera moderna"”. Louvre. 2016年5月19日閲覧。
  2. ^ Ecce homo”. CultureSpaces. 2019年4月14日閲覧。