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'''Dylan'''(ディラン)は、[[プログラミング言語]]の一種。[[Apple|Apple Computer]]が次世代プログラミング言語を目指し、[[オブジェクト指向]]、[[関数型言語]]、[[動的言語]]、[[データ抽象化]]/隠蔽などを取り入れて開発した言語。名称の由来は'''Dy'''namic '''Lan'''guage(動的言語)から。 |
'''Dylan'''(ディラン)は、[[プログラミング言語]]の一種。[[Apple|Apple Computer]]が次世代プログラミング言語を目指し、[[オブジェクト指向]]、[[関数型言語]]、[[動的言語]]、[[データ抽象化]]/隠蔽などを取り入れて開発した言語。名称の由来は'''Dy'''namic '''Lan'''guage(動的言語)から。 |
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アップルコンピュータ社で[[LISP]]/[[CLOS]]等を担当していたチームが設計にあたり、そのためCLOSの影響を色濃く受け継いでいる。 |
アップルコンピュータ社で[[LISP]]/[[CLOS]]等を担当していたチームが設計にあたり、そのためCLOSの影響を色濃く受け継いでいる。<ref name=":0">{{Cite book |title=Dylan programming : an object-oriented and dynamic language |url=https://www.worldcat.org/oclc/34604125 |publisher=Addison-Wesley |date=1997 |location=Reading, Mass. |isbn=0-201-47976-1 |oclc=34604125 |others=Neal Feinberg}}</ref> |
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当初「Ralph(ラルフ)」という開発コード名で呼ばれ、[[Apple Newton]]に搭載する予定で開発されていたが、想定しているプログラミングの動的化や、それに付随する[[ガベージコレクション]]機能等を実現する為には多大な処理能力が必要とされ、ニュートンに搭載する予定のチップでは実現できないことが解り、ニュートンには[[NewtonScript]]が搭載される事となり、Dylanは採用されなかった。 |
当初「Ralph(ラルフ)」という開発コード名で呼ばれ、[[Apple Newton]]に搭載する予定で開発されていたが、<ref>{{Cite book |title=The Dylan reference manual : the definitive guide to the new object-oriented dynamic language |url=https://www.worldcat.org/oclc/35043442 |publisher=Addison-Wesley Developers Press |date=1996 |location=Reading, Mass. |isbn=0-201-44211-6 |oclc=35043442 |others=David Moon, Orca Starbuck |first=Andrew |last=Shalit}}</ref>想定しているプログラミングの動的化や、それに付随する[[ガベージコレクション]]機能等を実現する為には多大な処理能力が必要とされ、ニュートンに搭載する予定のチップでは実現できないことが解り、ニュートンには[[NewtonScript]]が搭載される事となり、Dylanは採用されなかった。<ref name=":1">{{Cite book |title=Object-oriented programming languages : interpretation |url=https://www.worldcat.org/oclc/184955309 |publisher=Springer |date=2007 |location=New York |isbn=978-1-84628-774-9 |oclc=184955309 |first=Iain D. |last=Craig}}</ref> |
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後に、開発者向けにApple Dylan Technology Release 1(テクノロジーリリース)として販売したが、アップルコンピュータの組織再編とともにプロジェクトは解散した。 |
後に、開発者向けにApple Dylan Technology Release 1(テクノロジーリリース)として販売したが、アップルコンピュータの組織再編とともにプロジェクトは解散した。<ref name=":1" /> |
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Dylanは、汎用コンピュータ言語となるために、言語仕様の根幹の部分を'''Standard Dylan'''(標準Dylan)、アップルコンピュータが拡張した部分を'''Apple Dylan Language Extensions'''(アップルディラン言語拡張)として分離していた。 |
Dylanは、汎用コンピュータ言語となるために、言語仕様の根幹の部分を'''Standard Dylan'''(標準Dylan)、アップルコンピュータが拡張した部分を'''Apple Dylan Language Extensions'''(アップルディラン言語拡張)として分離していた。<ref name=":0" /> |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
2023年4月9日 (日) 08:49時点における版
Dylan(ディラン)は、プログラミング言語の一種。Apple Computerが次世代プログラミング言語を目指し、オブジェクト指向、関数型言語、動的言語、データ抽象化/隠蔽などを取り入れて開発した言語。名称の由来はDynamic Language(動的言語)から。
アップルコンピュータ社でLISP/CLOS等を担当していたチームが設計にあたり、そのためCLOSの影響を色濃く受け継いでいる。[1]
当初「Ralph(ラルフ)」という開発コード名で呼ばれ、Apple Newtonに搭載する予定で開発されていたが、[2]想定しているプログラミングの動的化や、それに付随するガベージコレクション機能等を実現する為には多大な処理能力が必要とされ、ニュートンに搭載する予定のチップでは実現できないことが解り、ニュートンにはNewtonScriptが搭載される事となり、Dylanは採用されなかった。[3]
後に、開発者向けにApple Dylan Technology Release 1(テクノロジーリリース)として販売したが、アップルコンピュータの組織再編とともにプロジェクトは解散した。[3]
Dylanは、汎用コンピュータ言語となるために、言語仕様の根幹の部分をStandard Dylan(標準Dylan)、アップルコンピュータが拡張した部分をApple Dylan Language Extensions(アップルディラン言語拡張)として分離していた。[1]
関連項目
外部リンク
- The Dylan Reference Manual
- Gwydion Dylan - フリーの Dylan 処理系、多くのプラットフォーム向けバイナリが配布されている。
- Open Dylan - 西暦2019年時点で開発が継続しているDylan処理系。Gwydion Dylanの開発を引き継ぐ形で発足したプロジェクト。
- ^ a b Dylan programming : an object-oriented and dynamic language. Neal Feinberg. Reading, Mass.: Addison-Wesley. (1997). ISBN 0-201-47976-1. OCLC 34604125
- ^ Shalit, Andrew (1996). The Dylan reference manual : the definitive guide to the new object-oriented dynamic language. David Moon, Orca Starbuck. Reading, Mass.: Addison-Wesley Developers Press. ISBN 0-201-44211-6. OCLC 35043442
- ^ a b Craig, Iain D. (2007). Object-oriented programming languages : interpretation. New York: Springer. ISBN 978-1-84628-774-9. OCLC 184955309