「ナポレオン3世とアルミニウム製品」の版間の差分

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画像外部リンク
ナポレオン3世の赤ん坊用のアルミニウム製のガラガラ[1]
ナポレオン3世によって1850-1859に製造されたアルミニウム棒[2]

ナポレオン3世のアルミニウム製品(ナポレオン3せいのアルミニウムせいひん)とは、世界でも最古のアルミニウム製の食器などのことである。ナポレオン3世はアルミニウム製品を好んで用いた。

当時、アルミニウムは「粘土からの」 ( silver from clay ) ともいわれるほど貴重な金属で、混じりけのないアルミニウムは金よりも高価であり[3]、ナポレオン3世はアルミニウムに魅了され、アルミニウム製品を愛好していた。自分の上着のボタンや、子供のおもちゃをアルミニウムで作ってもいた。[4][5]

フランスナポレオン3世は、晩さん会において、重要な賓客にはアルミニウム製の食器(スプーンやフォーク)を使い、他の場合(一般客)は金銀製の食器を使わせたと記録される。[6][7][8][5]

1855年、フランスのパリ万国博覧会において、ナポレオン3世が後押ししたアルミニウム製造会社のアルミニウム棒が、宝石がちりばめられた王冠に並んで、万博会場の特別陳列室に展示もされた。[5]

また、ナポレオン3世は軽い素材であるアルミニウムが軍事に役に立つことに気が付き、力を入れたという[4]

脚注

  1. ^ Alcoa Celebrates 125 Years of Aluminum Innovation
  2. ^ Bar of aluminium given to Michael Faraday by Napoleon III, c1855 Collections Online - Objects
  3. ^ The Aluminum Revolution American Chemical Society
  4. ^ a b 科学エッセイ:アルミニウムの発見と化学〜ナポレオンの愛した金より高い金属 - 学びの場.com 内田洋行 教育総合研究所
  5. ^ a b c 歴史を見たマテリアル2 パリ万博で登場した「粘土から得た銀」 2005.04.08 神戸製鋼所 アルミ・銅カンパニー企画管理部
  6. ^ Venetski, S. (1969). “"Silver" from clay”. Metallurgist 13 (7): 451. doi:10.1007/BF00741130. 
  7. ^ “Friedrich Wohler's Lost Aluminum”. Chem Matters: 14. (October 1990). 
  8. ^ Aluminum: Common Metal, Uncommon Past, Chemical Heritage NewsMagazine, Winter 2007/8, Vol.27, No.4