鵞鳥白鳥

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鵞鳥白鳥(がちょうはくちょう、Гуси-лебеди)は、ロシア民話アレクサンドル・アファナーシェフの編纂した『ロシア民話集』に収められている。AT分類415。

原題のГуси-лебедиは、ГусиガチョウЛебедиハクチョウを意味し、物語ではどちらともいえない不思議な鳥が登場する。

あらすじ

両親が娘に弟の子守を頼んで出かける。娘が子守を忘れて遊んでいると、鵞鳥白鳥が弟を連れて行ってしまう。娘が鵞鳥白鳥を追いかけていくととかまどがあり、ライ麦パンを食べないか聞いてくる。娘はそれを断って進んでいく。しばらく行くとリンゴの木があり、リンゴを食べないかと聞いてくる。娘はそれを断りさらに進む。しばらく行くとプディングの岸とミルクの川があり、食べていかないかと聞く。娘はそれを断って進んでいく。

日が傾きかけたころ、娘は鶏の足の上に建つ小屋をみつける。小屋の中にはバーバ・ヤーガと弟がいた。バーバ・ヤーガが料理の準備をしているうちに弟を連れて逃げだすと、鵞鳥白鳥が追いかけてきた。ミルクの川に助けを求めるとプディングを食べるよう言われる。娘が食べると岸の下に隠れることができた。娘が急いで帰ろうとするとまた鵞鳥白鳥が追いかけてきた。リンゴの木に助けを求めるとリンゴを食べるよう言われる。娘が食べると枝の下に隠れることができた。さらに逃げ続けると再び鵞鳥白鳥が追いかけてきた。かまどに助けを求めるとライ麦パンを食べるよう言われる。娘が食べるとかまどの中に隠れることができた。こうして娘は両親が帰る前に家に着くことができた。

外部リンク