速鳥

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速鳥(はやとり)は、日本の伝説上の船の名である。

仁徳天皇の時代、明石駅にクスノキ巨木があり、日の出の際は淡路島をおおい、日の入りではなにわの高津宮をかげにしたが、これを伐り倒し、船を造った。

その船はひと楫で7つの波浪をこえ、その速さから「速鳥」と名づけられた。

明石から水を高津宮に運んだが、次第に速力を減じ、とりやめになった。

播磨国風土記』明石駅に「仍伐其楠造舟、其迅如飛、一檝去越七浪、仍号速鳥」とある。

巨木伝承自体は誇張ではあるが、『続日本紀』には播磨国の船として、同名の船名の記述がみられる(巨樹の項目も参照)。

参考文献

  • 『播磨国風土記』
  • 『続日本紀』 - 播磨国の船として速鳥の名がみられる。