蒼空時雨
『蒼空時雨』(あおぞらしぐれ)は綾崎隼による小説作品。 第16回電撃小説大賞を受賞し、2010年1月にメディアワークス文庫より発売された。
『花鳥風月シリーズ』の第一作目で、シリーズのイラストはワカマツカオリ。
後に発売された『吐息雪色』は、本作の3年後を舞台としており、楠木風夏が再登場する。
メディアワークス文庫の創刊一周年を記念したアンソロジー『19―ナインティーン―』には舞原零央と思われる人物が登場する。
主人公の一人である紀橋朱利の高校生時代の物語が、『電撃文庫MAGAZINE』にて連載された。
登場人物
- 舞原 零央(まいばら れお)
- 裕福な家庭に育った我儘青年。姉がいる。実家に生活援助を受けながら探偵事務所を経営している。
- 紀橋 朱利(きのはし しゅり)
- 零央の高校時代の先輩で、同じアパートの住人。母親との関係に疲れ、大学進学を機に上京、卒業後も都内で就職する。
- 譲原 紗矢(ゆずりはら さや)
- 零央の中学時代の同級生。幼い頃に事故で両親を亡くし、施設で育つ。人生に絶望し、縋る思いで初恋相手の零央に会いに来るが・・・?
- 楠木 風夏(くすのき ふうか)
- 零央と朱里の高校時代からの友人。彼らと学校は違うが、同じ演劇部に所属していた。幼い頃に父親を事故で亡くす。
- 楠木 蓮(くすのき れん)
- 風夏の夫。
- 朽月 夏音(くちつき かのん)
- 風夏の双子の姉。零央の高校時代の先輩。
- 朽月 稜(くちつき りょう)
- 夏音と風夏の義兄。夏音達の母親の再婚相手の連れ子。幼い頃から病弱で通学も出来なかった。
舞台
舞台『蒼空時雨』の題で、2011年7月12日から7月18日まで、テアトルBONBONで上演。全11公演。 トライフルエンターテインメントプロデュース。