滅紫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2022年1月9日 (日) 07:17; Family27390 (会話 | 投稿記録) による版(日時は個人設定で未設定ならUTC

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
滅紫
けしむらさき
 
16進表記 #594255
RGB (89, 66, 85)
CMYK (0, 26, 4, 65)
HSV (197°, 100%, 84%)
出典 原色大辞典

滅紫(けしむらさき/めっし)は、くすんだの一種。

延喜式』にも登場する格の高い色である。

概要[編集]

『延喜式』によれば、参議以上の位の人に許された外出着の色であった。

中滅紫は「綾一疋 紫草八斤 酢八合 灰八斗 薪九十斤」、深滅紫は「綾一疋 紫草八斤 酢一升 灰一石 薪百廾斤」で染めると規定されている。ちなみに深紫は「綾一疋 紫草卅斤 酢一升 灰一石 薪三百六十斤」。

滅紫は高温で染めることによって、わざと色をくすませたものである。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 福田邦夫『すぐわかる 日本の伝統色』東京美術 ISBN 4-8087-0784-5
  • 吉岡幸雄『日本の色辞典』紫紅社 ISBN 4-87940-549-3
  • 長崎盛輝『かさねの色目 平安の配彩美』青幻社ISBN 4-916094-54-9