近危急種
保全状況 (IUCNレッドリストカテゴリー) |
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絶滅 |
絶滅 (EX) 野生絶滅 (EW) |
絶滅危惧 |
絶滅寸前 (CR) 絶滅危惧 (EN) 危急 (VU) |
低リスク |
保全対策依存 (CD) 準絶滅危惧 (NT) 低危険種 (LC) |
その他 |
データ不足 (DD) 未評価 (NE) |
関連項目 レッドリスト 国際自然保護連合 絶滅危惧種 |
準絶滅危惧(じゅんぜつめつきぐ、Near threatened, NT)とは、IUCNのレッドリストなどで定められている保全状況の一つ。ある生物種(または亜種以下の分類群)の生息状況を評価した結果、すぐに絶滅する危険性は小さいが、将来的に絶滅する危険性があると判断された種が準絶滅危惧としてカテゴライズされる。そのためIUCNでは、準絶滅危惧として認定された種の保全状況については、頻繁に、あるいは定期的に再評価を行うことが重要であるとしている。
2011年現在、IUCNのレッドリストで準絶滅危惧に指定されている分類群は3968ある[1]。うち動物が2721分類群、植物が1247分類群である[1]。また2001年以前のIUCNレッドリストで指定されていたカテゴリーである保全対策依存(CD)が、2001年以降廃止されているため、そのカテゴリに含まれていた402分類群についても準絶滅危惧として扱われる。
概要
2001年に公開されたIUCNのレッドリスト (ver. 3.1) から、このカテゴリーはNTと略されるようになった。しかし、2001年以前のバージョンにおいては、準絶滅危惧は低リスク (Lower Risk) というカテゴリののサブカテゴリであったため、IUCNのデータベースではLR/ntと表記されている。そのため、2000年以前に保全状況が準絶滅危惧として評価されたものの、2001年以降に再度保全状況が評価されていない種については、LR/ntまたは (nt) と記載されている。
またIUCN以外のレッドリストでも準絶滅危惧というカテゴリーを設けている場合がある。例えば日本の環境省が作成したレッドデータブックおよびレッドリストでも準絶滅危惧を設けており、2007年現在665の分類群(動物475、植物190)が準絶滅危惧に指定されている[2]。