樹冠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。EmausBot (会話 | 投稿記録) による 2012年1月31日 (火) 11:58個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (r2.7.2+) (ロボットによる 追加: mk:Крошна)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

樹木の樹冠

樹冠(じゅかん、Crown)とは、茎、葉、花等を含む、地上にある植物の部分を指す。ある一定範囲内の1つかそれ以上の樹冠は林冠を形成する。

木質植物(低木つる植物)の樹冠は、幹や茎から伸びる枝や葉、花等から構成される。

樹冠の形は非常に変わりやすく、円錐形や球形が多い。また樹冠は、その幅、高さ、表面積、体積、密度等でも特徴付けられる。樹冠の測定は、植物の健康、成長段階、効率性等を量的、質的に評価する上で重要である。

樹冠の主要な機能には、光合成を通じた光エネルギーの吸収、呼吸によるエネルギーの放出、蒸散による水の循環等である。これらの機能は葉によって行われる。樹冠の枝は葉を効率的に分散させ、水、栄養素、光合成産物等の通り道になっている。

関連項目

出典

  • Tree crown
  • Kozlowski, T.; Kramer, P.; Pallardy, S. (1991) The physiological ecology of woody plants. Academic Press