子宮粘液症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Chanmasa (会話 | 投稿記録) による 2021年3月12日 (金) 19:19個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (独自研究等について各テンプレートの解説を参照、テンプレートのルールに基づきノートでの問題箇所の明示を求めます)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

子宮粘液症(しきゅうねんえきしょう、mucometra/myxometra)とはにおいて多く発生する、子宮壁が薄くなり、子宮内膜に嚢胞変性が起こり、子宮腔に粘液が貯留する疾患。内容物が水様性のものは子宮水症と呼ばれ区別される。

原因

多くは原因不明。感染とは関係が無いとされている。

症状

臨床症状はほとんど示さないが、黄体遺残が併発することが多く、その場合は無発情を示す。

診断

超音波診断。直腸検査では無発情であること、子宮が膨満していることから妊娠あるいは子宮蓄膿症との鑑別に注意する必要がある。

治療

卵巣の黄体が存在する場合はPGFあるいはその類縁物質の投与を行うが、回復することが少なく、再発率も高い。小動物では卵巣および子宮の摘出を行う。

関連項目

参考文献

  • 山内亮監修 『最新臨床家畜繁殖学』 朝倉書店 1998年 ISBN 4254460201
  • 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104