奚岡
奚 岡(けい こう、男性、1746年 - 1803年)は、中国清朝 嘉慶道光期の篆刻家・書家・画家である。西泠四家に加えられる。
初名は鋼、字を純章、号は鉄生・蘿龕・鶴渚生・蒙泉外史・蒙道士・散木居士。浙江銭塘の人。
略伝
早熟で子供の時には八分書を書き、長じて行書・草書は名声を得た。山水画にも巧みで董其昌・王時敏らに師法し、花卉画は惲寿平の衣鉢を継ぎ秀逸である。篆刻は丁敬に直接師事し、自由で清らかな作風であった。
著書
- 『冬花庵燼餘稿』
- 『蒙泉外史印譜』
出典
- 沙孟海 『篆刻の歴史と発展』中野遵・北川博邦共訳 東京堂出版、昭和63年、ISBN 4490201443。
- 銭君匋・葉潞淵『篆刻の歴史と鑑賞』高畑常信訳 秋山書店<秋山叢書>、昭和57年。