太陽ニュートリノ問題

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太陽ニュートリノ問題(たいよう~もんだい、英語:Solar neutrino problem)とは、太陽から到達するニュートリノが、核融合理論から予測される値よりも小さいという現象。

概説

主系列恒星理論によれば、現在の太陽から輻射されるエネルギーが全て核融合から賄われるとすれば、観測されたニュートリノの値よりも大きくなければならない。しかしながら、レイモンド・デイビスらの観測によれば、その値が小さいため、太陽の内部で様々な問題が起こっているとされ、研究が進められていた研究課題。

現在は、ニュートリノの世代によって質量が存在することやこれまで考えられていた核融合よりも複雑な反応が起こっているという研究成果の発表があり、現在の太陽の主系列理論にあまり影響を与えていない。

関連項目