勝川輝重
勝川 輝重(かつかわ てるしげ、生没年不詳)とは、江戸時代中期の浮世絵師。
来歴
画系不詳。享保(1716年 - 1736年)の頃に鳥居派風の紅絵や漆絵の美人画、役者絵などを描いており、代表作として細判の紅絵「花傘さして踊る美人」、細判の漆絵「市川団蔵の曽我五郎」などがあげられる。横中判の漆絵「文読三美人」は文を広げて読む美人を描いており、金粉などを用いてなかなか巧みな作品である。
作品
- 「花傘さして踊る美人」 細判紅絵 グラブホーン・コレクション
- 「二世市川団十郎の舞台姿」 細判紅絵 ボストン美術館所蔵
- 「市村竹之丞の鬼王」 細判紅絵 ボストン美術館所蔵
- 「市川団蔵の曽我五郎」 細判漆絵 東京国立博物館所蔵
- 「炬燵の男女」 横中判漆絵 ヴィクトリア&アルバート博物館所蔵
- 「文読三美人」 横中判漆絵 東京国立博物館所蔵
参考文献
- 井上和雄編 『浮世絵師伝』 渡辺版画店、1931年 ※近代デジタルライブラリーに本文あり。109コマ目。
- 藤懸静也 『増訂浮世絵』 雄山閣、1946年 ※近代デジタルライブラリーに本文あり。58頁、65コマ目。