兎角亭亀毛
兎角亭 亀毛(とかくてい きもう、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。
来歴
北尾政演(山東京伝)の門人。寛政年間に刊行された以下の黄表紙と洒落本合せて4点の挿絵を描いている。
- 『京伝憂世之酔醒』三巻 黄表紙、山東京伝作。寛政2年(1790年)刊行
- 『藍返行義霰』(そめかえしぎょうぎあられ)三巻 黄表紙、京伝作。寛政2年刊行
- 『磨光世中魂』(みがけばひかるよのなかしょうねだま)三巻 黄表紙、竹塚東子作。寛政2年刊行
- 『南品傀儡』(なんぴんあやつり)1冊 洒落本、青海舎主人作。寛政3年刊行
号
『京伝憂世之酔醒』と『磨光世中魂』には「京伝門人 亀毛」、『南品傀儡』には「京伝門人兎角亭亀毛」と号している。なお「兎角」と「亀毛」にはともに「実在しないもの」という意味があり、一説には京伝の仮名であるともいわれる。
参考文献
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年