人工神経
人工神経または人工ニューロン(英: artificial neuron)とは、人工知能において、生物学的神経を参考にして考案されたニューラルネットワークを構成する基本単位である。人工神経は1つ以上の入力を受け取り(1つ以上の樹状突起に相当)、それらの総和から出力(シナプス)を生成する。通常、各ノードの総和には重み付けがされ、活性化関数(英: activation function)もしくは伝達関数(英: transfer function)と呼ばれる非線形関数に渡される。
基本構造
m個の入力を持つ人工神経を考える。各入力信号を から とし、重み付けを から 、バイアス項を 、伝達関数を とする。
k 番目の人工神経の出力は次の式で表される:
数式を図示すると以下のようになる。
出力は他の人工神経に(重み付けされたシナプスを通って)伝播するか、最終的な出力の一部として使われる。
このモデルは、線形変換と (非線形を含めた何らかの変換)を交互に繰り返すということしか言っていなく、 もニューロンごとにバラバラであっても良いとすると、恒等変換も線形変換であるので、つまり、任意のいかなる関数変換をも表現できるモデルということになる。形式ニューロンは二値データの範囲内において、チューリングマシンと等価になっている。
活性化関数
詳細は「活性化関数」を参照
批判
人工神経は、生物物理学的には正しいモデルではないと批判されることが多い。あくまで、生物を参考にしてモデルを作ったというレベルであり、生化学的にちゃんと再現しようという意図は全くなく、1952年に発表されたホジキン-ハックスレー型モデルと比較しても大きく異なっている。
形式ニューロン
詳細は「形式ニューロン」を参照