ワイプ

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ワイプの一例

ワイプ(wipe)とは、画面片隅の斜め方向から、あるいは上下左右方向から、もしくは丸・三角・ひし形・自由形状などにより、元の画面と次の画面を拭き取るように画面切替する映像技術。ワイプインワイプアウトするという風に使われる。wipe:拭き取るという言葉からきている。

意味が転じて、画面に小窓で映像を表示することもワイプと呼ばれる(コーナーワイプ)。

概要

映画で、場面転換、視点や時間などが変わったことを示す、あるいは複数の場所・内容を同時に伝えるといったモンタージュ技法のひとつとして使われた。

映像技術としてはワイプパターンによりキーを生成し、キーで元画面を抜き、二つの画面を合成する。転じて、子画面に対象物を映すことを「ワイプで抜く」、また逆に映されることを「ワイプで抜かれる」と言うことがある。

フィルムにおいては光学合成、テレビではミクサー・キーヤー、あるいはデジタル合成によってワイプを行う。

テレビ

典型例としては、以下のようなものがある。

  • テレビ番組で、中継先の映像を同時に表示する。
  • テレビ番組で、VTRを見ている際の出演者の様子を同時に表示する[1]。なお、「邪魔」「必要ない」など嫌悪感を抱く視聴者も存在している[1]
  • ニュース番組で、次に伝えるニュース素材を子画面にしてアナウンサーの肩の上に表示する。

テレビ番組において、画面の拡大縮小とともにワイプを行うDVEワイプは1970年代以降普及した。

出典

  1. ^ a b 番組制作者・関係者に聞いた、「ワイプが上手い芸人」は?サイゾーウーマン

関連項目