バウバイザー
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バウバイザー(Bow Visor)もしくはバウドア(Bow Door)は、船首(バウ)に設けられるランプウェイを保護する装置[1][2]。上方に開く跳ね上げ式のバイザードアと観音開き式やスライド式で左右に開くサイドオープニングドアに区分される[3]。
波浪による脱落や、人為的ミスによる閉鎖ミスが浸水を引き起こし、沈没・転覆の原因となることが知られており、エストニアやヘラルド・オブ・フリー・エンタープライズの事故原因となった[4]。水密を確保した独立した内扉(インナードア)と組み合わせることで、これに対処すると共に、衝突時の隔壁として機能させることが可能である[5]。また、インナードアをランプウェイの一部として組み込む設計も可能となっている[6]。
国際船級協会連合で1982年に規格化され、1994年のエストニアの事故を受けた1995年の改訂で内扉の規格が追加[7]、その後2003年、2010年にも改訂が行われている[3]。
出典
[編集]- ^ “バウバイザー”. 商船三井. 2016年8月19日閲覧。
- ^ “通信教育造船科講座テキスト「基本設計」”. 日本小型船舶工業会. 2016年8月19日閲覧。
- ^ a b “S8 Bow Doors and Inner Doors” (PDF). 国際船級協会連合 (2010年12月). 2016年8月19日閲覧。
- ^ “安全運航のいろは”. 日本海難防止協会. 2016年8月19日閲覧。
- ^ 例:“Inner Bow Door”. TTSグループ・アジア. 2016年8月19日閲覧。
- ^ 例:“Stern & Bow Doors”. Walz & Krenzer. 2016年8月19日閲覧。
- ^ “Report on the investigation of the failure of the starboard bow door on Pride of Provence” (PDF). p. 28 (2004年12月). 2016年8月19日閲覧。