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デルタ符号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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デルタ符号とは、P.Eliasによって開発された可変長符号である。 ユニバーサル符号の一つ。 小さな値には短い符号語を、反対に大きな値には長い符号語を割り当てる。


符号化の原理

  1. まず、対象となる整数Xを2進数として考えたときのビット数をガンマ符号で出力する。
  2. 次に最上位ビットを除いたXを出力する。

その結果がデルタ符号である。

デルタ符号の出力(10まで)
対象となる10進数 2進数 ガンマ符号によるビット数 出力
1 1 1 1
2 10 010 0100
3 11 010 0101
4 100 011 01100
5 101 011 01101
6 110 011 01110
7 111 011 01111
8 1000 00100 00100000
9 1001 00100 00100001
10 1010 00100 00100010

ガンマ符号と比べ、大きな整数を効率よく符号化できるようになっているが、小さな値ではガンマ符号のほうが良い性能をみせる。

関連項目