ゾンビーバー

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ゾンビーバー
Zombeavers
監督 ジョーダン・ルービン
脚本 ジョン・カプラン
アル・カプラン
製作 エヴァン・アストロウスキー
クリス・ルモール
ティム・ザジャロフ
クリス・ベンダー
J・C・スピンク
ジェイク・ワイナー
音楽 アル・カプラン
ジョン・カプラン
ジョーダン・ルービン
撮影 ジョナサン・ホール
編集 エド・マルクス
公開 2014年
日本の旗2015年7月11日[1]
上映時間 77分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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ゾンビーバー』(原題:Zombeavers)は、アメリカ合衆国のホラー映画である。 本作は、ゾンビ化したビーバー(以下:ゾンビーバー)に振り回される若者を主題としており[2]、ゾンビーバーに噛まれた人間は、前歯が大きく発達するといった描写がなされている[3]

あらすじ

一台のトラックが田舎道を走っている最中に、積荷の汚染物質の入ったドラム缶が川に落ち流れ出すが、ドライバーは気づかず走り去ってしまう。大生のメアリー、ゾーイ、ジェンの3人はバカンスで湖畔のロッジに来ている。昼は湖で遊び、夜になると恋人のサムとトミー、バックが現れ一緒に泊まる事にした。一方、川は先の汚染物質によってビーバーがゾンビ化し、6人のいる湖までやってきてしまう。6人は何とか撃退し、翌日も湖で遊んでいると、ゾンビーバーの大群に襲われてしまう。6人は何とか逃げ出そうとするが次々とゾンビーバーの犠牲となり、逃げ延びた一人も事故で死ぬ。

キャスト

役名 俳優 日本語吹替
メアリー レイチェル・メルヴィン みさお
ゾーイ コートニー・パーム 平田由季
ジェン レクシー・アトキンズ 岡本瑠美
サム ハッチ・ダーノ 折田潤
トミー ジェイク・ウィアリー 野間田一勝
バック ピーター・ギルロイ 小川祥平
スミス レックス・リン 村上裕哉

制作

ジョーダン・ルービンは日本のメディア「ホラー通信」のレイナスとのインタビューの中で、ホラー映画を撮りたいと考え、パートナーの脚本家2人と話し合い、2つの言葉を組み合わせた作品を作ることに思い立ったと明かしている[2]。タイトルにあるビーバーは齧歯目のビーバーであると同時に、性的な意味を持たせるためにつけられた[2]

2012年、アル・キャプラン、ジョン・キャプラン、ジョーダン・ルービンの3人は、本作のスクリプトの作成に取り掛かった[4]。 ルービンは、様々なホラー映画やBBCの自然番組、およびソーシャルメディアの投稿を組み合わせた概念実証用のイメージ映像を作成し、 BenderSpinkと Armory Filmsに提出した[5]。映像を見たこの2社は資金提供を合意し、すぐさまプリプロダクションに移った。 本作に登場するビーバーたちはパペットであり[2]、パペットの制作はクリーチャーエフェクト英語版が担当した[4] 。 CGではなくパペットを採用した理由について、ルービンはCGのない時代のホラー映画へのリスペクトであると同時に、本物にこだわるクリストファー・ノーランに影響を受けたとルービンは「ガジェット通信」とのインタビューの中で話している[2]。 本作には、コートニー・パーム、 レイチェル・メルヴィン、レクシー・アトキンズ、そして俳優・コメディアンのビル・バー英語版らが出演した[6]

主要撮影は21日間にわたり、低予算でカリフォルニア州サンタクラリタディズニー・ゴールデン・オークランチにて行われた[7]

反響

劇場公開前の反響

2014年2月6日、Epic Pictures Groupから最初の公式予告編が公開される[8]や否やインターネット中で話題となり、1週間で再生回数が100万回を突破した[9]

劇場公開後の反響

日本では、2015年7月に単館レイトショーで公開されたものの、評判が評判を呼び、最終的には全国の劇場で上映されるに至った[10]

脚注

  1. ^ え!ビーバーがゾンビに?縫いぐるみ感たっぷりの恐怖が襲う『ゾンビーバー』!”. シネマトゥデイ. 2021年8月28日閲覧。
  2. ^ a b c d e げっ歯類コメディホラー『ゾンビーバー』監督インタビュー 「CGではなくパペットを使ったのはノーラン監督の影響さ!」”. ホラー通信. 東京産業新聞社 (2015年7月10日). 2021年8月28日閲覧。
  3. ^ げっ歯類のゾンビがついに登場。映画『ゾンビーバーズ』予告編”. ギズモード. mediagene (2014年2月17日). 2021年8月29日閲覧。
  4. ^ a b Couch, Aaron (2014年2月20日). “'Zombeavers' Director: This Isn't 'Sharknado' (Video)”. The Hollywood Reporter. 2014年2月24日閲覧。
  5. ^ Squires, John (2013年8月5日). “Zombeavers Gnaw Their Way Into Hollywood!”. Dread Central. 2014年2月24日閲覧。
  6. ^ Hawkins, Bennett (2014年2月16日). “Here's Everything You Need To Know About The Lovely Ladies Of 'Zombeavers'”. Uproxx. 2014年2月24日閲覧。
  7. ^ Decker, Sean (2014年2月21日). “Director Jordan Rubin Talks Zombeavers; Exclusive Stills!”. Dread Central. 2014年2月24日閲覧。
  8. ^ Barton, Steve (2014年2月7日). “Zombeavers Trailer and Artwork Sure to Eat You Out!”. Dread Central. 2014年2月24日閲覧。
  9. ^ McNary, Dave (2014年2月11日). “'Zombeavers' Sparks Online Buzz as Trailer Hits 1 Million Views”. Variety. 2014年2月24日閲覧。
  10. ^ かわいいビーバーかと思った? 残念、超凶暴でした! もふもふホラー映画「ゾンビーバー」特別映像公開”. ねとらぼ (2015年12月22日). 2021年8月29日閲覧。

外部リンク