セレナゾール

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セレナゾールとは、アゾールに分類される、芳香族性を持った環状有機セレン化合物である。

概要[編集]

セレナゾールは5員環の芳香族生を持った環式有機化合物であり、その環は炭素原子3つ、セレン原子1つ、窒素原子1つから成っている。分子式はC3H3NSeであり、分子量は約132である [1] 。 なお、この分子式から明らかなように、セレナゾールには、窒素とセレンとが隣り合っている1,2-セレナゾールと、この2つの原子の間に炭素が入っている1,3-セレナゾールの2種類が存在する。

1,2-セレナゾール[編集]

1,2-セレナゾールの線角構造式。

1,2-セレナゾールには、イソセレナゾールと言う別名が存在する。

1,3-セレナゾール[編集]

1,3-セレナゾールの線角構造式。
1,3-セレナゾールの分子模型。黒は炭素、白は水素、青は窒素、黄色はセレンを表している。環内にπ電子雲が広がっており芳香族性を持つ。

1,3-セレナゾールは、単にセレナゾールとだけ呼ばれる場合もある。

出典[編集]

  1. ^ 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 5』 p.407 (右下) 共立出版 1963年11月15日発行 ISBN 4-320-04019-8