サブアロケーション

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サブアロケーションとは、IPアドレス割り当て方式の名称で、/24(256hosts/Class C)より小さな(/24は含まれない)サイズのIPアドレス割り当ての事。

/25,/26,/27,/28,/29,/30のIPアドレス割り当てが対象となる。

/24より小さなIPアドレス割り当ては、JPNIC規則上、サブアロケーションアドレス内でしか行うことができない。

サブアロケーション登録は通常、IPアドレス管理事業者(以下「管理事業者」と略称する。)の名義で行われる。サブアロケーションアドレスは、管理事業者の顧客向けに割り振りされたIPアドレスであって、管理事業者自身が利用することは認められていない為、管理事業者自身に割り当てされているIPアドレスと区別する必要がある。その為、whois情報では、サブアロケーションである旨が記録されている。(ネットワーク名が「SUBA-XXX-XXX」という形式で登録されているものがサブアロケーションアドレスである。)

サブアロケーションアドレス内での割り当ても、エンドユーザーの情報がwhois情報に記録される。

但し、サブアロケーションでネットワーク登録されると、サブアロケーション内に異なる組織のIPアドレスが割り当てされていたとしても、逆引きネームサーバは、JPNIC登録上では、同じネームサーバとなる為、自社ネームサーバを登録することはできない。通常は、管理事業者がサブアロケーションの逆引きネームサーバを管理しているが、どうしても自社ネームサーバで運用したい場合は、管理事業者に連絡し、管理事業者のネームサーバに逆引き権限の移譲を設定してもらうことが必要となるが、結局はまず、管理事業者のネームーサーバにDNS問い合わせを行い、その問い合わせで自社ネームサーバが返答されることから、管理事業者のネームサーバがダウンしていると、自社サーバで設定されていても、逆引きは解決できないという問題もある。

サブアロケーションの仕組み[編集]

  1. ICANN
    ↓(一括割り振り)
  2. APNIC
    ↓(一括割り振り)
  3. JPNIC
    ↓(割り振り)
  4. IPアドレス管理事業者
    ↓(割り振りされたIPアドレスの全部又は一部をサブアロケーション申請)
  5. サブアロケーション登録
    ↓(/24より小さな割り当て)
  6. エンドユーザーネットワークへ割り当て

※ /24以上の申請は、5(サブアロケーション登録)を省略して、直接6(エンドユーザーネットワークへの割り当て)を行うことができる。

参考資料[編集]

サブネットマスクと含まれるアドレスの関係