カラハナソウ

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カラハナソウ
雌花が変化した果穂
2008年9月 福島県会津地方
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: イラクサ目 Urticales
: アサ科 Cannabaceae
: カラハナソウ属 Humulus
: ホップ H. lupulus
変種 : カラハナソウ var. cordifolius
学名
Humulus lupulus L. var. cordifolius
(Miq.) Maxim. ex Franch. et Sav.
和名
カラハナソウ(唐花草)

カラハナソウ(唐花草、学名:Humulus lupulus var. cordifolius )はアサ科カラハナソウ属多年草つる性雌雄異株

特徴

つる性で他の植物に絡みながら這いあがる。は長い柄をもち、つるに対生し、形は広卵形で3から5裂する場合があり、縁は荒い鋸歯状になる。

花期は8月から9月で、雄株につく雄花穂は、つるの先に円錐状に垂れ下がる。雌株につく雌花が変化した果穂は、松かさに似た2-3cmの卵円形になり、短い柄をもって垂れ下がる。

ビールの苦味、香りの原料となるホップ(セイヨウカラハナソウ、Humulus lupulus )は、カラハナソウと近縁で別の変種とされる。本種の種子も齧るとホップと同様の苦味がある。

分布と生育環境

日本では北海道、本州の中部以北に、アジアでは中国北部に分布し、山地の草薮や林縁に自生する。ホップの栽培地域では栽培種と区別するため本種を「山ホップ」と呼ぶことがある。

近縁種