ウィリアム・ボンド (クレーター)

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ウィリアム・ボンド
(W. Bond)
ウィリアム・ボンドの位置(月の表側)
月面座標 北緯65度18分 東経4度30分 / 北緯65.3度 東経4.5度 / 65.3; 4.5座標: 北緯65度18分 東経4度30分 / 北緯65.3度 東経4.5度 / 65.3; 4.5
直径 156 km
深度 不明
月面余経度 日の出時点で2°
由来 ウィリアム・クランチ・ボンド
GPN識別子 6466

ウィリアム・ボンド (W. Bond) は、の表側にある巨大なクレーターであり、月の北部に位置する。ハーバード大学天文台の初代台長であるアメリカ天文学者ウィリアム・クランチ・ボンドにちなんで名づけられた。

ウィリアム・ボンドはいびつな形状をしており、その大きさから壁平原と呼ばれている。ウィリアム・ボンドは氷の海のすぐ北に位置し、ウィリアム・ボンドの西にはバーミンガムが、ウィリアム・ボンドの北北東にはバローが位置している。ウィリアム・ボンドの北西の周壁のすぐ外側にはエピゲネスが位置している。ウィリアム・ボンドの南西にはティマイオスがあり、ウィリアム・ボンドと氷の海ティマイオスによって隔てられている。

ウィリアム・ボンドの周壁は隕石の衝突などによって風化しており、特徴のない丘陵に変形している。直線的な形状をしている北西の周壁が特徴であり、ウィリアム・ボンドの西北西の周壁には従属クレーターであるウィリアム・ボンドAが位置している。南西の周壁は他の箇所に比べてはっきりとしているが、凹凸の激しい不規則な形状をしている。

ウィリアム・ボンドの底は平坦に近いが、北の周壁付近は起伏が激しい。ウィリアム・ボンドの中心付近から東の周壁にかけては、狭い谷が走っている。南東部に位置しているウィリアム・ボンドBは、碗形の綺麗な円形をしている。ウィリアム・ボンドBよりもやや小さいウィリアム・ボンドCは、ウィリアム・ボンドBのすぐ北東に位置している。

ウィリアム・ボンドはかつて、ウィリアム・クランチ・ボンド (W. C. Bond) という名称であった。

従属クレーター[編集]

ウィリアム・ボンドのごく近くにある小さな無名のクレーターについては、アルファベットを付加することによって識別される。

名称 月面緯度 月面経度 直径
B 北緯 64.9 度 東経 7.6 度 15 km
C 北緯 65.6 度 東経 8.2 度 7 km
D 北緯 63.5 度 東経 3.2 度 7 km
E 北緯 63.8 度 東経 9.1 度 25 km
F 北緯 64.5 度 東経 9.6 度 9 km
G 北緯 63.0 度 東経 7.0 度 4 km

外部リンク[編集]