コンテンツにスキップ

イプピアーラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。123.193.50.38 (会話) による 2022年5月21日 (土) 18:43個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

イプピアーラ

イプピアーラ(Ipupiara)は、トゥピ族の神話に登場する水棲のモンスター。一般に信じられているところによると、イプピアーラは人を捕らえて人肉を食べた。

概要

1564年、(今の地名でいうと)サンパウロ州サン・ビセンテの世襲カピタニアがイプピアーラを殺したという記録がある[1]。ポルトガルの年代記作家で歴史家のペロ・デ・マガリャエス・ガンダボは、「全長15スパン(約340㎝)、体は毛で被われており、鼻には口髭のような大きな絹があった。現地のインディオはそれをHipupiaraと呼んでいた。水に棲む悪魔という意味だ」と記述している[2]。語源はトゥピ語のYpupîara(「水の中に在るもの」)。yは「水」、pupéは「内に」ygûaraは「住人」[1]

出典

  1. ^ a b Eduardo de Almeida Navarro (2013) (ポルトガル語). Dicionário de Tupi Antigoː a Língua Indígena Clássica do Brasil. São Paulo: Global. p. 531. ISBN 9788526019331 
  2. ^ Fernando Kitzinger Dannemann (2009年1月14日). “IPUPIARA São Vicente – São Paulo”. fernandodannemann.recantodasletras.com.br. 2009年3月22日閲覧。