アフェトン城

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アフェトン城
イングランドの旗 イングランドデヴォン州
イースト・ワーリントン英語版
アフェトン城
アフェトン城の位置(イングランド内)
アフェトン城
アフェトン城の位置
座標北緯50度54分33秒 西経3度46分18秒 / 北緯50.9092度 西経3.7717度 / 50.9092; -3.7717座標: 北緯50度54分33秒 西経3度46分18秒 / 北緯50.9092度 西経3.7717度 / 50.9092; -3.7717
種類要塞化されたマナー・ハウス
コードGB-EAW
施設情報
一般公開されていない
歴史
建設1434年頃
建築資材灰色石礫

アフェトン城(アフェトンじょう)は、イングランドのデヴォン州イースト・ワーリントン英語版近くにある改造された中世後期ゲートハウスである。かつてはアフェトンにある要塞化されたマナー・ハウスで、1434年頃にスタックリー男爵家英語版によって建てられ、リトル・ダート川英語版の渓谷の傍にあった。1640年代にマナー・ハウスはイングランド内戦で破壊され、19世紀初頭までゲートハウスは荒廃していた。1868年から1869年の間に、狩猟小屋英語版として利用するために、初代バロネット男爵のジョージ・スタックリー英語版によって復元された。1956年、城は第5代バロネット男爵であるデニス・スタックリー(Dennis Stucley)の個人邸宅に改造された。60フィート (18 m)×22フィート (6.7 m)前後ある城は第2*級指定建築物として保護されている[1]

歴史

アフェトン城

アフェトン城は1434年頃にスタックリー男爵家により灰色石礫を用いて建てられた、規模の大きい要塞化されたマナー・ハウスであった[2]。アフェトン城の荘園もかつてはスタックリー男爵家用の教会区教会を持つ教会区であったが、のちにウェスト・ワーリントン英語版の教会区に統合された。マナー・ハウスはイングランド内戦で殆ど完全に破壊され、僅かに荒廃化したゲートハウスだけが残された。アフェトン家の領地として知られる規模の大きい母屋は基盤とマナー・ハウスの地下室の上に建てられた。荒れ果てたゲートハウスは1868年から1869年にかけてハートランド修道院英語版モートン・ハウス英語版を所有するスタックリー男爵家により狩猟小屋に改造され、のちにアフェトン城として知られるようになった。

スタックリー男爵家は、1448年にデヴォン州高官英語版のヒュー・スタックリー(Hugh Stucley)が女相続人のキャサリン・ド・アフェトン(Catherine de Affeton)と結婚した際にアフェトン家の私有地を買収した[3]。城の寸法はおよそ60フィート (18 m)×22フィート (6.7 m)だった。そこは邸宅の重要な防御の役割を果たし[4]、高さのあるアーチを組み込まれている。当時は小規模な正面玄関を形成するために一部が埋められており、人々と乗り物が中庭を通って私有地に入ることができた。

1868年から1869年にかけて、ゲートハウスは初代スタックリー男爵になるまでジョージ・バック(George Buck)と呼ばれていた初代バロネット男爵のジョージ・スタックリー卿の手により復元された。目的は私有地内にある沼地での雷鳥狩りをするための狩猟小屋を設置するためであった[5]。この城はウィリアム・スタックリー卿陸軍中佐英語版(Lt.-Col. Sir William Stucley)、エドワード・スタックリー卿(Sir Edward Stucley)、および第4代バロネット男爵のヒュー・スタックリー卿(Sir Hugh Stucley, 4th Baronet)に相続され、彼らはモートン・ハウスで暮らした[6]

1947年、第4代バロネット男爵は息子である第5代バロネット男爵のデニス・スタックリー卿(Sir Dennis Stucley)に城を譲渡した[7]。1956年、モートン・ホールは安値で売却され、アフェトン城はスタックリー男爵家の個人住宅となった[8]。デニス卿は誰もいなかった城内に前もって2つの浴室を設置した[5]。21世紀になって城で暮らしている第6代バロネット男爵のヒュー・スタックリー卿(Sir Hugh Stucley, 6th Baronet)はハートランド修道院近くにある一族が所有する大規模な邸宅とは違い、アフェトン城を一般には開放していない[9]。彼は子ども部屋と寝室を増設した[5]

関連項目

脚注

  1. ^ Historic England. "Affeton Castle (1325448)". National Heritage List for England (英語). 2016年12月13日閲覧
  2. ^ Emery, p.486; Pettifer, p.53.
  3. ^ Vivian, p.721
  4. ^ Emery, pp. 486–7
  5. ^ a b c Stucley, 1976, no page given
  6. ^ Lauder, pp. 148–149
  7. ^ Stucley, 1976
  8. ^ Lauder, p.149
  9. ^ Lauder, p.149; Stucley, 1976

参考文献

外部リンク

  • ウィキメディア・コモンズには、アフェトン城に関するカテゴリがあります。