Wikipedia:井戸端/subj/ウィキメディア財団が権利を持っている画像の利用について

ウィキメディア財団が権利を持っている画像の利用について[編集]

Category:ウィキメディア財団が著作権を持つ画像というカテゴリーがあります。 ここに分類されている画像については、ウィキメディア財団が部分的またはすべての著作権を有しており、いわゆる自由に利用可能な(フリーな)画像ではありません。また、フリーな画像として使えるように許諾をもらえる見込みも薄いだろうと思います。(許諾できるようであればそもそも許諾を求められる前にGFDLなどのライセンスをつけて提供しているはずですので。)

フリーでない画像にはいろいろな種類のものがありますが、それら全般について、財団の決議Licensing policy(日本語仮訳)によって、原則禁止とされています。但し、米国法と、日本語版プロジェクトなら日本法によって考えて問題がない場合については、プロジェクト内で特にガイドラインを定めて、それに一致するものについては使用してもいい、という風にも定められています。(このガイドラインをEDP、Exemption Doctorine Policyと呼んでいます。わかりにくい名前のように思いますが。。)

今のところこのようなガイドラインはウィキペディア日本語版にはありませんから、何もしなければ3月23日までに全て削除しなければならないと思います。(決議内容の第6項より)

一部の画像については、ガイドラインを作成して、日本語版として許容できるような体制にしようという動きもあります。(利用者:Vigilante/公開美術を被写体とする写真のガイドライン)これにならって、日本語版として、財団が権利を有している画像についても、特に利用を認めるようなガイドラインを作成するとよいように思います。

ただ、ガイドラインの内容がどのようなものになるべきであるかについて考えてみると、日本語版では日本法を考慮しなければなりませんから、画像の利用に関しては、報道・批評・研究などの正当な目的にかなった「引用」に限るという風になりそうです。引用に際しては、引用しなければならない必然性があることも要求されると言われており、これらの画像の利用の実態とはかなり齟齬をきたしそうに思います。

なお、米国法を基準に考える場合には、同じく無断で利用する際の根拠となるフェアユースがこれらの画像の利用に関して成り立つかどうかを検討することになると思います。自分で考えてみてもちょっと覚束ないので英語版がどういう方針にしているかを参考にするといいかなと思ったのですが、英語版にも今のところ財団が権利を保有している画像についてのEDPはないようです。(ので一応向こうの井戸端に質問して来ました。)

引用であれば、権利者からの許諾なしに(無断で)利用可能なわけですが、それが無理そうなので考えられるもう一つの手段は、これらの画像の利用について、個別に財団から利用許諾を得て、かつ、許諾を得た画像については、引用としては成立しないような形であっても利用してもよい、という方針を用意することです。基本的には記事内での利用は避けるべきで、フリーな画像では実現できないことを実現する場合にのみ記事内で利用することにする、ということが肝要かなと思います。(ウィキペディアはフリーなコンテンツを提供することが重要な目的のひとつになっているので。) すでに許諾がある画像もあるでしょうし、よくわからないものもあると思うので、許諾を得るための問い合わせ作業と、許諾が得られたものについては利用してもよいというガイドライン(EDP)作成をするのがいいのかな、という風に思ったのですがいかがでしょうか?

Tomos 2008年1月7日 (月) 14:52 (UTC)[返信]

画像関係はZCUさんやVigilanteさんの意見を伺いたいところですが、いくつか、思いついたことを書いてみます。
  • 財団が権利を持っている画像自体については、30ファイルありますが使われていないものが多く、使用されているところの差し替えを考えることで削除されても問題がないようにすることも多いと思われます。EDPによって使用できる状態を維持するとすれば、バナーなど、何かの例示のために、他の何かではなくウィキペディアのロゴを使うのがいいのか、代替物を使うのがいいのか、それらの発想がmetaで受け入れられるかどうか、という部分が論点になるかと思います。
  • 節のタイトルでは、これを検討するつもりはないかもしれないですし、議論が拡散するかも知れませんが、その他のフリーではないファイルについては、何を必要とするか、何が権利処理の上で可能か、何が財団のポリシー上可能か、といったところが、検討されなければならないと思います。
    • 許諾なくウィキペディアで使用するには、日本の著作権法の権利制限の対象となる使用でなければなりませんが、ガイドラインが検討されている屋外常置の美術を被写体とする写真のほかは、困難ではないかと考えます。画像の引用については、記事中で引用の要件を満たしたとしても、画像ページでの表示、画像のみの表示では要件を満たすことは困難ではないかと考えています。
    • もう一つ検討すべきは、GFDL以外の一定の制限の下で許諾を得たファイルの受け入れということになるかと思います。財団のポリシーでは同時代の著名人の肖像は代替可能とされていますが、日本では難しい面もあるかもしれません。ccでのアップロードの議論の時に思ったこととして、権利表示・商用利用不可・改変不可の受け入れを可能にすることで肖像写真の許諾を得ることが比較的容易になるのではないかということがあります。確か米国では、公開されている、いわゆるプロモーション写真の使用がフェアユースとなっているのに対し(違ったらすみません)、日本では許諾なしでは使うことが不可能です。また、GFDLが求める商用利用可・改変可では、許諾を得るのは極めて困難であると考えられます。そこで、CC by-nc-ndのようなファイルが受け入れられるなら、許諾を得られる可能性は、だいぶ変わってくるのではないかと。--Ks aka 98 2008年1月7日 (月) 15:53 (UTC)[返信]

コメントどうもありがとうございます。(といっても僕は議論をとりまとめようとか、実際の対処まで牽引役を務めようというようなつもりではないのですが。。)

まず、議論の範囲としては、財団が権利を有している画像に限った方がいいかなと思いました。EDPを後に拡張して、現在は受け付けていないような画像を受け付けるようにする、というのは後で出来ることですし、実際NC系をそのように認めるという案は検討に値するように思いました。

ただ、僕は、このまま行くと削除される画像があるけれど、それでいいのかなというところにあり、具体的には財団が権利を有している画像はそのような画像だと思います。

いくつか場合分けしてみます。

  • 利用者ページなどで使われるものとがあると思ったのですが、カテゴリ内にはないかも知れませんね。。Wikipedia:ウィキペたん関連とかどうなんでしょうか。
    • 個人的には、画像まわりでクリエイティブな改変が多発しているのはこういうプロジェクトや利用者ページに貼られている系統の画像という風に思います。そこで、よい印象も持っているのですが、引用には到底あたらないように思います。
    • ウィキペたんも一部そうなっているようですが、コモンズにもなぜか財団が権利を有している画像が大量にあるんですね。。commons:Category:CopyrightByWikimedia どうしてそうなのか詳細はわかりませんが、これらの表示を日本語版として受け入れるかどうかも、EDPとの関連で検討する必要があるような気がしましたがどうでしょうか。(これも、引用によって著作権が制限される場合には相当しないでしょうから、財団からの許諾を得た上でEDPの範囲内で利用可能とする、そうでなければ表示禁止、かなと考えました。画像を表示させる行為は、投稿・アップロードを伴わないものですが、やはり公衆送信にあたっていると思うので。)
  • 記事内で使われているものについては、他のサイト、架空のロゴを使うべきという場合が多そうですから、削除が妥当かもしれません。
  • 使われていない画像は、削除でいいかなと思いました。

独立鑑賞性についてはその通りの判例(レオナールフジタ事件)がありますが、後の判例(ゴーマニズム批判事件)では独立鑑賞性があるとしても問題がないとされている例もあるので、どうかなと思う面もあります。Ks aka 98さんや他の方の踏み込んだ意見を聞きたいところです。(時間があれば自分でも調べて考えてみますが。)

メタで受け入れられるというのは意味がよくわからなかったのですが、財団がどう考えるかということでしょうか?

Tomos 2008年1月8日 (火) 01:16 (UTC)[返信]

そうですそうです。財団がその理由で許諾するかどうか、ということです。
独立観賞性というよりは、画像:Shaker.JPG[1]のような画像ページや写真のみのページについては、単なる公衆送信じゃないかということです。--Ks aka 98 2008年1月8日 (火) 19:46 (UTC)[返信]
お返事ありがとうございます。
独立鑑賞性の問題はその点を考えても迷いがあるのですが、僕が考えてしっかりした答えが出せるような問題ではないような気がするので、引用を根拠として画像利用を認めるという方向性はさしあたり考えないことにします。
財団からの許諾を受けて画像を利用することができるかどうかを考えます。
記事名前空間における使用については、かなり性質が違う問題がある(何もウィキペディアのロゴやスクリーンショットを使う必要はない場合がある、自己言及を避けるという指針との矛盾も考えられる)と思います。そこで、これについてどういうEDPを作成するかについては別に考えた方がいいかなと思いました。
そこで、ウィキペディアの利用者やウィキプロジェクトの参加者としてウィキペディアのシンボルマーク(やそれを改変したもの)を利用したい場合についてまずは聞いてみるということを考えてみました。
そのような件について財団に尋ねるべき点は何かを考えてみました。(他の方が編集しやすいように署名の後に書きます。)
EDP上関係があるのは、著作権に関わる部分だけですが、商標権上の許諾がないとグレーな部分が残るのかも知れないので、その質問も一緒にすることを考えました。
取り消しについて尋ねるのは、財団の負担を軽くするのがねらいです。つまり、「とりあえず今は削除しなくていいし、使ってもいいけど、後になってやっぱりダメ出しをするかも」という態度でもいいからとりあえず許諾をもらえればよいだろうと思いました。そもそも財団スタッフなり理事なりが全画像の全バージョンを見た上で許諾の可否を決めるというような作業をしたいか、その時間的余裕があるかというと、疑問があるので。
いずれにせよ、財団がサーバーを所有しているわけですから、許諾の取り消しなどがなくても財団が削除すると決めれば削除はされるでしょうし、そのための技術的な方途も財団は掌握していると思いますが、そういうルートよりも、取り消される可能性のあった許諾の取り消しが起こって削除されるというルートの方が、摩擦が少ないのでいいかなと思いました。
あとは、実際に尋ねる時には画像を版指定しておく方がいいのかも知れません。面倒ですが。。まず財団に接触してみて、全然許諾をもらえる見込みがないなら版の特定作業の前にそういうことを伝えてもらうという順序の方がいいかなあと思います。
実はウィキぺたんなんていらないとい考える人が多い可能性も一応考えられますし、財団に時間をとらせて許諾をもらったものの結局日本語版としては使えないことに決めたという展開も避けた方がいいと思うので、まずはウィキペディア日本語版での意見募集から入るのがいいかなと思いました。
あまり深入りしたいという気分ではないので誰かが牽引役になってくれるといいなと思いつつとりあえず以上です。。
Tomos 2008年1月9日 (水) 09:38 (UTC)[返信]

文案[編集]

財団側にどういう問い合わせをするか(草案)(編集歓迎)

(質問する点)

  1. ウィキペたんや、ウィキペディアのシンボルマーク(ジグソーパズルでできた地球)を利用している、または加工して利用している各イメージについて、
    1. 著作権を主張するかどうか。
    2. ウィキペディア日本語版上での使用を許諾するかどうか
      1. 許諾するとしたら、何か制限を課すか?
      2. この許諾は、後になって取り消されることがありうるか。
      3. 今後、類似の画像のウィキペディア日本語版へのアップロードに際して、個別に利用許諾申請をするべきかどうか? 
    3. 商標権上の懸念事項などがあるかどうか。(例えば、ウィキペディアのシンボルマークが利用されているウィキプロジェクトのページが、何か財団から特にお墨付きを得ていると誤解されるようなことが考えられるので、許諾なしにそのような行為を行えば商標権侵害にあたると主張するかどうか)
      1. ウィキペディア日本語版上での使用について、商標権にかかわる許諾をするかどうか。
      2. 許諾するとしたら、何か制限を課すか? (記事名前空間内での使用は許諾せず、別途個別の問い合わせに応じる、など)
      3. この許諾は、後になって取り消されることがありうるか。
      4. 今後、類似の画像のウィキペディア上でのアップロードに際して、個別に利用許諾申請をするべきかどうか?
    4. コモンズでこれらの画像が削除された場合に日本語版でアップロードすることについて許諾するか。

(質問以外に財団に説明する点)

  1. 日本語版では、EDP作成にあたって、日本法を考慮することになる。日本法下では、フリーでない画像の利用はかなり限定されており、ここで挙げるような画像については、もしも財団が権利持っていて許諾を与えなければ、削除は不可避である可能性がとても高い。
  2. ウィキペたんはウィキペディア日本語版でも活発な利用者によって作成された。この作成者はGFDLとCC-BY-SAのライセンスで画像を提供している。
  3. 利用者ページなどで広く利用されているものもある。
  4. この画像がフリーではない(財団が権利を主張する)としたら、日本語版としてこのようなフリーでない画像の利用をとりやめることになるかどうかはまだ結論が出ていない。(許諾をもらっても削除される可能性はありうる)
  5. コモンズに投稿されている画像もかなりあるので、ここではそのような画像も含めて、日本語版上での利用(表示)について尋ねたい。
  6. 利用者がウィキペディアへの参加を楽しむひとつの形になっている。
  7. 日本語版ウィキペディアについて尋ねるものなので、他言語版や姉妹プロジェクトへのアップロードやそこでの利用についての許諾はここでは扱わない。
  8. 財団はEDP作成のプロセスを手伝ってくれると決議で述べているので、決定に感謝しつつ財団の助力を期待する。