Locator/Identifier Separation Protocol

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IPアドレスには現在2つの役割がある。

  • 相手の識別子。ローカルなネットワークにおいてそのネットワークインタフェースをユニークに識別する
  • ルーティングのための識別子。大規模なルーティングにおいてそのネットワークインターフェイスがどこに接続されているかを識別する

2つの役割を分離してインターネットをよりスケールさせる方法がいくつか提案されてきた。ネットワーク側の解決策としてLocator/Identifier Separation Protocol (LISP)やGSE/8+8、ホスト側の解決策としてSHIM6やHost Identity Protocol (HIP)などがある。

Locator/Identifier Separation Protocolでは、ネットワークを構成する要素(ルーター)が個体識別子 (EID) と位置識別子 (RLOC) をマッピングする役割を担う。その処理は末端のホストからは見えない。

LISPの優位性[編集]

  • BGPやAS番号、PIアドレスによらない安価なマルチホーミング
  • アドレスファミリーの横断: IPv6からIPv6 over IPv4や、IPv4からIPv4 over IPv6など

外部リンク[編集]

  • RFC 6830: The Locator/ID Separation Protocol (LISP)
  • IPJ article about LISP
  • TERENA LISP presentation -down
  • Scaling the Internet with LISP tutorial
  • http://www.lisp4.net