HP-32S

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
HP-32SIIから転送)

HP-32S[編集]

HP-32S
HP-32S RPN関数電卓
製造メーカーヒューレット・パッカード
販売開始1988
販売終了1991
計算機
入力方式RPN
ディスプレイLCD ドットマトリクス
表示サイズ1行12文字(1文字5x7画素)
プログラミング
プログラミング言語RPNキーストローク言語
その他
電源LR44 x 3

HP-32S は1988年にヒューレット・パッカードによって販売されたプログラミング可能なRPN関数電卓であった。あるモデルはアメリカ合衆国のヒューレット・パッカードによって1987年に組み立てられた(シリアル番号 2838A13810)。そして、1991年に生産終了となった。HP-32S は HP-15C プログラマブルRPN関数電卓の伝統を受け継いでいた。しかし、HP-15C のいくつかの機能は切り捨てられた(行列計算)。そして、いくつかの機能は縮小された(複素数計算)。いくつかの制限のため、HP-32SHP-34C を拡張したと言うのがより正確である。HP-32S は複素数統計確率などをサポートしていた。

HP-32SII[編集]

HP-32SII
HP-32SII RPN関数電卓
製造メーカーヒューレット・パッカード
販売開始1991
販売終了2002
後継HP 33s
計算機
入力方式RPN
ディスプレイLCD ドットマトリクス
表示サイズ1行12文字(1文字5x7画素)
プログラミング
プログラミング言語RPNキーストローク言語
その他
電源LR44 x 3

HP-32SII中置記法、分数、そして第2のシフトキーが追加された。この機種は1991年に発売され、2002年に生産終了となった。

サンプルプログラム[編集]

 ; このプログラムはユークリッドの互除法の HP-32SII バージョンである。
 ; 最大公約数(GCD)を求める。
 ; 2つの数値をスタックに入れてから実行する。
 ; GCDを求めたいのであれば、"XEQ E" とキーを押す(先頭の "LBL E" から実行される)。
 E01 LBL E
 E02 STO A
 F01 LBL F
 F02 ÷
 F03 FP
 F04 RCL A
 F05 x
 F06 1
 F07 x>y?
 F08 GTO G
 F09 R(DOWN)
 F10 PSE
 F11 x<>A
 F12 RCL A
 F13 GTO F
 G01 LBL G
 G02 RCL A
 G03 RTN

関連項目[編集]

  • HP-34C(HP-32S の祖先的な機種だが、直接の繋がりはない)
  • HP-15C(HP-32S と HP-42S に置き換えられた機種)
  • HP-42S(HP-32S の上位機種。名機とされている)
  • HP 33s(HP-32S の後継機種)

外部リンク[編集]