ABAP

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ABAP(Advanced Business Application Programming, アバップ)とは、R/3などSAPシステムの製作やアドオン開発に用いられる高級言語である。

言語の特徴[編集]

SAP AGの製品でのみ用いられる。

文法[編集]

文の終了記号は、"."(ピリオッド)である。 IF文の等値判断は"="である。

テーブル[編集]

SAP R/3では「テーブル」といわれるデータベースシステムを用いている。テーブルの種類は「標準テーブル」「アドオンテーブル」「内部テーブル」の3種類が存在する。標準テーブルはSAP R/3にはじめから実装されているテーブルであり、アドオンテーブルはエンジニアやコンサルタントが後から追加して作成するテーブル、内部テーブルは特定のプログラム内でのみデータを保存するテーブルである。

ABAPでは、これらのテーブルからデータを取得したり、テーブルにデータ(レコード)を挿入したり、テーブルからデータを削除する際、SQLを用いることが可能である。

プログラム上でデータを入れるハコとしての役割を持つものとしては、内部テーブル以外に「作業領域」と「変数」が存在している。

データの宣言[編集]

以下の方法で変数を宣言することができる。

DATA : 変数名 TYPE 型名 [LENGTH 長さ].

定数の宣言[編集]

以下の方法で定数を宣言することができる。

CONSTANTS : 定数名 TYPE 型名 VALUE {値|IS INITIAL}.

イベント[編集]

ABAPでは、それぞれの処理に対して、イベントが用意されている。イベントを用いて、ABAP言語を用いて処理を行う。

なお、レポートプログラムを作成する場合には以下のイベントが存在する。

  • INITIALIZATION …… 初期設定を行うイベントを記述する。
  • AT SELECTION-SCREEN …… 画面などで入力された結果に対してイベントを記述する。
  • START-OF-SELECTION …… 主処理を記述する。
  • END-OF-SELECTION …… 処理結果として処理するイベントを記述する。

内部テーブル[編集]

標準テーブル、ソートテーブル、ハッシュテーブルの3種類がある。

トランザクションコード[編集]

SAPでは、EASY ACCESSやIMG以外に、各処理画面へ移動する方法として、トランザクションコードが存在している。アドオン開発に用いられるトランザクションコードには、以下のものが存在している。

  • SE09 移送オーガナイザ
  • SE11 テーブルやデータエレメントなどの追加・照会
  • SE24 クラスの作成・照会
  • SE37 汎用モジュールの作成・照会
  • SE38 プログラムの作成
  • SE80 オブジェクトナビゲータ
  • SE81 アプリケーション階層
  • SE84 リポジトリ情報システム
  • SE91 メッセージ
  • SE93 トランザクションコードの作成・照会