菊川英玉

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菊川 英玉(きくかわ えいぎょく、生没年不詳)とは、江戸時代後期の浮世絵師

来歴[編集]

菊川英山の門人。姓は幡、名は正範かといわれる。画姓として菊川を称し、英玉と号した。文化1804年1818年)頃に肉筆浮世絵美人画を残している。「女虚無僧図」の図中に「幡正範印」という白文方印を使用している。本図は、ある太夫虚無僧に見立てて描いたものと思われ、右手に尺八を、左手に深編笠を持って立つ姿は実に美しい。

作品[編集]

  • 「女虚無僧図」紙本着色

参考文献[編集]

  • 『浮世絵肉筆展(新宿三越)』-(1975年3月、羽黒洞)
  • 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻)-日本浮世絵協会編(1982年、大修館書店)