絶縁階級

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

絶縁階級(ぜつえんかいきゅう)は電気機械、エンジン、トランスのコイル間絶縁やハウジング、鉄心との絶縁に適用される。 電気製品が発生する高温は、絶縁に影響を与え、絶縁破壊をもたらすこともある。絶縁材料は温度別にクラス分けされ、アルファベットが与えられている。装置の運転時に各々の温度を越えてはならない。

この温度は、運転時に許容される最高温度である。下記の値は各々の絶縁材料が融解または分解する温度を示す。

  • 絶縁階級
    • Y : 90℃
    • A : 105℃
    • E : 120℃
    • B : 130℃
    • F : 155℃
    • H : 180℃
    • C : > 180℃

産業用の電動機では、通常FまたはHが使用される。

JIS C4003:2010 「電気絶縁 - 熱的耐久性評価 及び 呼び方」では耐熱クラスと称しており、次の種類が定められている。各数字は、最高使用温度(℃)を表す。

  • 90 (Y)
  • 105 (A)
  • 120 (E)
  • 130 (B)
  • 155 (F)
  • 180 (H)
  • 200 (N)
  • 220 (R)
  • 250  

関連項目[編集]