相合池

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相合池(あいあいいけ)は、兵庫県姫路市飾東町佐良和に作られた溜池である。1957年に堤が決壊し、周辺地域に水害をもたらした。

規模[編集]

相合池には堤高14.7 m、堤長184 mの堤が築かれている[1]。面積は5.34 haで、貯水量は35万2000 m3である[2]

歴史[編集]

1957年の夏に大雨によって増水した相合池からは漏水が発生し、その後なすすべなく堤は決壊し、池から数キロメートル離れた地区にまで浸水被害を引き起こした[2]。その後、決壊した堤を修復した際に、当時は池での子供の水難事故が問題視されていたため、堤の下に子供用のプールも作られた[2]。ただ付近の学校にプールが完成すると、このプールは使われなくなった。また山陽自動車道の建設に伴い池の中に橋脚が建てられ、さらに山陽自動車道と播但道の建設に伴い周囲の山が削り取られ、付近の景観も変化した[2]

脚注[編集]

  1. ^ 兵庫県農林水産部農地整備課「兵庫のため池誌」(兵庫県発行の書籍)
  2. ^ a b c d 神戸新聞東播支社・北播総局「播磨のため池」神戸新聞総合出版センター(2009年7月)ISBN978-4-343-00535-9、14ページ