甘露水真言

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甘露水真言は、甘露水陀羅尼、甘露陀羅尼ともいう。出典は「仏説甘露経陀羅尼呪」になる。経には、水を一杯持ち、甘露水真言を7回唱えると、水が空中にまかれ、真言の力により、甘露に変わり、餓鬼の食事は満たされ、足りないものはいないという(若取水一杯,以【甘露水真言】加持七遍,而后将水泼洒于空中,则每一滴泼洒出去的水,因甘露水真言的加持力,都将变成十斛的甘露,能令一切饿鬼吃食饱满,无有乏少)。お盆施餓鬼などでよく唱えられる陀羅尼で、中国では変食真言と一緒に唱えられることが多い[1]

不空三蔵法師の訳した「施諸餓鬼飲食及水法」でも言及しており、この甘露水真言を7回唱えると、飲食と水ができ、無量の乳と甘露に変わり、一切の餓鬼の喉に入り、飲食は無量無辺となり、これらの餓鬼衆生はすべて平等に食事にありつけ、すべてが満腹になるという(诵此甘露水真言七遍,能令饮食及水,变成无量的乳及甘露,能开一切饿鬼咽喉,能令饮食变得无量无边,使这些饿鬼众生都能平等受食,普皆饱满)[2]

参考[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 甘露水真言全文_结缘网”. www.xinjingjy.com. 2020年11月19日閲覧。
  2. ^ 佛门映像:佛教梵呗《甘露水真言》--学佛网”. www.xuefo.net. 2020年11月19日閲覧。

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