廣象戯 (朝鮮)

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廣象戯

廣象戯(広象戯、광상희〈クァンサンヒ〉)は、18世紀、朝鮮王朝時代の南有容(남유용)が『雷淵集』「廣象戯志」に記載した朝鮮象棋(チャンギ)の変種である。

中国象棋(シャンチー)にも同名の変種が存在するが、こちらは19路の囲碁盤を使用する。

道具[編集]

盤は縦15路、横14路。それぞれの端に3個の九宮がある。

追加の駒は、元帥、前鋒、後将、奇門、游撃、埋伏、騎の7種類。

ルール[編集]

  • 元帥は九宮から出ることはできない。
  • 前鋒の動きは不明。内営に入ることができない。
  • 後将の動きは不明。内営を離れることができない。
  • 騎、前方斜め前に1マス。
  • 游撃、斜めに2マス。河を超えることはできない。シャンチーの象と同様の動き。
  • 埋伏、斜めに1マス。相手の駒を取るときだけ動くことができ、すぐに元の位置に戻る。第2の説では、縦に2マス動いてからその方向に斜めに1マス動くか、横に2マス動いてからその方向に斜めに1マス動くとされている。
  • 奇門、斜めにいくつでも動けるが、直近の位置から横3線以内を離れられない。
  • 敵の元帥を捕えると勝ち。
  • その他のルールは不明[1]

出典[編集]

  1. ^ 韩国古典综合数据库 《䨓淵集·廣象戱志》 Archived 2013-04-23 at Archive.is

関連項目[編集]