尾上梅幸

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重ね扇に
抱き柏
四ツ輪

尾上 梅幸(おのえ ばいこう)は、歌舞伎役者の名跡屋号音羽屋定紋は重ね扇に抱き柏、替紋は四ツ輪。

「梅幸」は初代尾上菊五郎の俳名に由来する。この初代と、二代目、五代目の菊五郎は、それぞれ「梅幸」を俳名としては使ったが、実際にこれを名跡として襲名することはなかった。

  • 四代目 尾上梅幸
    • 三代目の長女の婿養子、1808–60。
    • 中村辰蔵 → 中村歌蝶 → 尾上菊枝 → 三代目尾上榮三郎 → 四代目尾上梅幸 → 四代目尾上菊五郎
  • 尾上梅幸 = 初代實川延若
    • 四代目の養子、元芝居茶屋・河内屋庄兵衛の養子、1831–85。実父は大坂の大工。四代目に可愛がられ、養子に迎えられて尾上梅幸を襲名するが、四代目の死後尾上家との関係が悪化し離縁される。よって代々には含めない。
    • 實川延次(井筒屋)→ 初代實川延二郎(井筒屋)→ 尾上梅幸 → 初代實川延若(河内屋)
  • 六代目 尾上梅幸
    • 五代目菊五郎の養子、1870–1934。実父は三代目の孫・尾上朝次郎。
    • 西川榮之助 → 尾上榮之助 → 五代目尾上榮三郎 → 六代目尾上梅幸