万里堂東湖

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万里堂 東湖(ばんりどう とうこ、生没年不詳)とは、江戸時代浮世絵師

来歴[編集]

出自・経歴は一切不明。出光美術館所蔵の「立姿美人図」(紙本着色)に「万里堂東湖畫之」の落款と「□東湖叛」という白文重郭方印があることにより、この絵の作者とされている。画風は懐月堂派風の美人画である。ただし画面が随分焼けて茶色がかっており、補彩の手が加わっていると見られる。享保の頃の人物とされ、この「立姿美人図」のほかに作は知られない。『出光美術館蔵品図録 肉筆浮世絵』は「さほど名筆の人とは思われない」と評している。

参考文献[編集]

  • 出光美術館編 『出光美術館蔵品図録 肉筆浮世絵』 平凡社、1988年 ※251頁