ランスコ社

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ランスコ社(英文社名:RANSCO INDUSTRIES)は、1948年カリフォルニア州オックスナード市に設立された電気機器メーカー。

経歴[編集]

  • 1948年 カリフォルニア州オックスナード市ステイザム通りに設立される
  • 1982年 ミネソタ州ミネアポリス市のデスパッチ社(現:デスパッチ・インダストリーズ)と提携する
  • 2001年 デスパッチ社の子会社となる
  • 2008年 デスパッチ社と統合する

製品[編集]

長年に亘り様々な熱処理を中心とした下記装置を提供してきた。

  • 試験機器
  • 温湿度恒温槽
  • 熱加工プロセス用装置
  • 風洞
  • 熱衝撃
  • アニーリング装置
  • クリーンプロセス装置
  • 真空プロセス炉
  • 高低温オーブン
  • リフロー炉

上記装置を提供してきた業種としては

  • 自動車
  • 半導体
  • 電子部品
  • 電気機器
  • 樹脂成型
  • 医薬品
  • 航空宇宙

等が挙げられる。

日本では、半導体の第一世代が米国で研修(IBMMotorola等)した時に、恒温槽アニーリング装置の多くがランスコ社製であったため、初期より多くのラインでランスコ製品が導入された。これにより、国内外多くの後発の恒温槽メーカーがそのデザインを踏襲することになった。

大型装置では、15~20年以上も使用されており、その多くの装置が未だ現役である。保守は、デスパッチ・インダストリーズ及びその代理店が継続している。

ステイザム社からの社名変更[編集]

初期の頃は、会社の住所名から 'ステイザム社 (STATHAM INDUSTRIES) として発足していたが、暫くして当時の社長の二人の子息の名前(ランディとスコット)から、社名をランスコ社に変更した。

外部リンク[編集]